ビジネスの重要な局面で、経営者が最善の法務判断する上で「複数弁護士の多様な観点」は不可欠!事業拡大フェーズで必要な顧問弁護士の選び方とは – 第一回

特集

「法律を味方に、企業を伸ばす」というコンセプトを体現している中小・ベンチャー企業経営者の特別インタビュー・シリーズ。第二回目となる今回は、「株式会社さすがや」の佐藤貴夫社長と、顧問弁護士の加茂翔太郎先生にご登場いただきます。

新規事業の立ち上げにあたり、法的アドバイスを求めていた佐藤社長は、たまたまオンラインで弁護士に質問できるサービスを知ってお試し感覚で利用したところ、理想的な弁護士に出会い、顧問契約を結ぶに至ったといいます。

なぜ佐藤社長は、このタイミングで「顧問契約」を選んだのでしょうか?
そのような「経営判断」に至った理由とは?
そして、そこには一体、どのようなストーリーがあったのでしょうか?    

ビジネスには法的リスクが付き物ですが、「経営者にリーガル対応は必要だろうか?」とか、「なぜ弁護士に質問したほうがいいのか?」とか、「顧問弁護士が必要な理由は?」など、さまざまな疑問をお持ちの経営者も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな悩める経営者に、解決の糸口になるインタビュー記事をお届けします!

LEGAL HACK
LEGAL HACK

「株式会社さすがや」の事業内容を教えていただけますか。

佐藤社長
佐藤社長

当社は買取専門店を展開している会社で、2018年に北海道に1号店を出店以来、地方を中心に順調に店舗数を増やしており、現在は約35店舗を数えるまでになりました。特徴としては、リサイクルショップと違って、宝飾品やブランド品など比較的高価な品物を扱っていまして、店舗に併設する形でiPhone修理サービスも提供しています。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

1号店が北海道で、他の店舗も地方が多いことには、何か特別な理由や狙いがあるんですか?

佐藤社長
佐藤社長

たまたま北海道に市場調査にでかけた際に、東京と地方との格差をすごく感じたんです。情報も教育も、都会とは比較できないくらい遅れていました。買取店があっても、査定のノウハウが普及していないせいで安く買い叩かれてしまっていて、そんな現状を目の当たりにして、格差をなくしたい!と強く思ったのが、出店先として地方を選んだ大きな理由のひとつです。また、その当時、地方にはiPhoneの修理を気軽に頼める店がない状況だったので、近場に修理店があれば喜ばれるんじゃないかと思って店内に併設したんです。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

そもそも起業しようと思われたきっかけについても、教えてもらえますか?

佐藤社長
佐藤社長

起業前に一般企業を2社ほど経験したのですが、結構ブラックな職場環境だったのに加えて、年功序列だったり、綺麗事が多かったりと納得できない部分が多くて、「自分だったらこんな会社にするのにな、こうすれば一緒に働く社員が幸せになるのにな」と考え始めたのがきっかけですね。会社で不満を抱えて働くくらいなら、自分で理想の会社を一から作ってしまったほうが早いと思って、起業を決意しました。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

格差の解消や社員の幸福感を大事にしつつ、事業規模も順調に拡大していて素晴らしいですね。今回、新たに弁護士を探そうと思った理由も、事業展開に関わることだったのでしょうか?

佐藤社長
佐藤社長

はい。当社は順調に店舗数を増やしてはいますが、全国シェアで見るとまだまだなので、今後も積極的な事業展開を進めていきたいと思っているんです。今回も、新たな事業の立ち上げにあたって、法的な面でのアドバイスを求めていました。実は、以前から知っていた弁護士の先生にも質問や相談はしていたのですが、別の先生の意見もセカンドオピニオンとしてもらいたいと思い、新たな弁護士を探していました。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

複数の意見を聞きたいというのは、何か理由があったのでしょうか?

佐藤社長
佐藤社長

そうですね。私は経営者として常々、ビジネスの重要な局面では「ひとつの意見だけで動くのはリスクが大きい」と思っていて、複数の専門家の意見を聞くようにしています。

起業してから最初のうちは、「この先生がこうおっしゃっているのだから、間違いないはず」という感じで、一人の専門家の意見だけ聞いてその通りにやってきたのですが、経営者として経験を積むうちに知恵がついてきて、「本当にそうなのかな? 別の見方もできるんじゃないかな?」と疑う重要さに気づくようになったんです。ひとつの意見を鵜呑みするのは、けっこう危険だぞ、と。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

たしかに今の時代、ビジネスも複雑化しているので、ひとつの見方だけに頼ってしまうのはリスクが大きいかもしれませんね。今回は、無料で弁護士に質問できるインターネット・サービスを利用して、弁護士を探してみたとのことですが、ネットでの弁護士探しに抵抗はありませんでしたか?

佐藤社長
佐藤社長

いや、まったくなかったですね。むしろ、これだけインターネット・サービスが発達した時代、当然こういった便利なサービスは存在するはずだよな、と思いました。今回は、新しい弁護士をどうやって探そうか悩んでいたときに、知人から「無料で弁護士を探せるネットサービスがあるよ」と教えてもらって利用したのですが、なんで今まで知らなかったんだろうくらいの感覚でした。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

具体的に、どのようにサービスを利用して弁護士を探したのか、教えてください。

佐藤社長
佐藤社長

インターネット・サービスを通じて匿名で質問を投稿してみたところ、24時間後には十数件もの回答をもらいました。どれも充実した内容だったのですが、そのうち6~7名の弁護士の回答がとくに的を射ていて、実際に回答してくれた弁護士と話してみたいと思ったんです。それで、30分ずつオンラインで面談させてもらいました。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

6~7名の弁護士全員とオンライン面談したんですね。どんな感じでしたか?

佐藤社長
佐藤社長

回答していただいた先生方の対応が非常に迅速で、1日のうちに30分ずつ、全員とお話させていただくことができました。まず、1日で複数の弁護士と話せる、そのスピーディさにもオンラインならではのメリットを強く感じました。さらに皆さん優秀な先生方ぞろいで、こちらが知りたかった疑問に対して明確に答えてもらえたので、無料なのにここまで満足できてすごいサービスだなぁと驚きでした。面談を終えて、どの先生も素晴らしく優劣がつけにくかったのですが、社内で相談した結果、経営者としての直感もあり、加茂先生に依頼してみようと決めました。

LEGAL HACK
LEGAL HACK

加茂先生を選ばれた決め手は何だったのでしょうか?

佐藤社長
佐藤社長

加茂先生は、回答が優れていたことはもちろんですが、当社のビジネスについて詳細に調べてくださっていて、質問した以外の点でもいろいろとアドバイスをくださったんです。すごく準備してくださったんだな、と感じました。

経営者としては、法的リスクに気づかぬうちに間違った方向へ進んでしまうのが一番怖いので、加茂先生のように先回りしてアドバイスをくれる弁護士がいると心強いし、良きビジネスパートナーになってくれそうだなという印象を持ったんです。

加茂弁護士
加茂弁護士

新規事業を立ち上げる場合、経営者の方々が気づいていないリスクが潜んでいることも多く、それをいち早く察知して提示するのが弁護士の大きな役割です。私の場合、M&Aに伴うデューデリジェンスの経験を多く積んでいるので、事業内容やビジネスモデルを把握して、さまざまな仮説を立てて、あり得るリスクやその対応策を検討することに慣れております。佐藤社長にその点を評価してもらえたと思うと、嬉しいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました